ホームページのセキュリティ対策|中小企業が確認したい8つのポイント
自社のホームページについて、「誰が管理しているか」「問い合わせ情報を誰が見られるか」を説明できますか。制作会社に管理を任せている場合も、対応してもらえる範囲を把握しておくことが大切です。
ホームページのセキュリティは、利用するサービスの対策と、公開後の設定・運用の両方で支えられます。
まずは各項目の質問だけを確認し、気になる項目の解説から読んでみてください。
IPA(情報処理推進機構)が2026年3月に公開した「中小企業の情報セキュリティ対策ガイドライン」第4.0版でも、自社診断にWebサイトの安全な運用を確認する項目が加わりました。[1]
ホームページのトラブルは、問い合わせや採用にも影響する
ホームページは、会社案内に加えて、見積もり依頼や採用応募を受け付ける窓口でもあります。問題が起きたときは、次のような業務への影響が考えられます。
ページの改ざん:会社が掲載していない情報や不審なリンクが表示され、訪問者に不安を与える。
情報の漏えい:問い合わせや応募で預かった情報が外部に伝わり、調査や顧客への対応が必要になる。
サイトの停止:会社情報の確認やフォームからの連絡ができなくなり、問い合わせの機会を逃す。
日頃の対策に加え、問題が起きた際に誰へ連絡するかまで決めておくと、対応を始めやすくなります。
中小企業が確認したい8つのポイント
各項目の質問を「はい・いいえ・分からない」で確認してください。「分からない」項目は、社内の担当者や制作会社へ確認するためのメモにします。

① 管理者アカウントを守る
管理する人ごとにアカウントを用意し、二段階認証を設定していますか?
二段階認証は、パスワードに加えて認証アプリなどで本人確認を行う仕組みです。共通のIDを使い回さず、管理する人ごとに設定を確認しましょう。Googleなどのアカウントでログインする場合は、連携元の認証設定も確認します。ログインやパスワードの再設定に使うメールアカウントの保護も大切です。[2]
② 編集・閲覧権限を必要な範囲に絞る
現在必要な人だけに、仕事内容に合った権限を付けていますか?
例えば、お知らせを更新する担当者が、問い合わせの個人情報まで見る必要があるかを確認します。退職者や契約が終了した外部担当者のアクセスが残っていないかも見直しましょう。制作会社と共同で管理する場合は、お互いの担当範囲を明確にします。
③ システム更新の担当を確認する
システムや追加機能の更新を誰が担当し、契約に何が含まれるか把握していますか?
お知らせや写真の更新に加え、サイトを動かすシステムや追加機能の更新も確認します。サービス側が管理する部分もあれば、利用者や保守会社が対応する部分もあります。「保守を契約している」場合も、更新・不具合確認・復旧のどこまでが対象かを確かめましょう。
④ フォームで集める個人情報を見直す
取得する情報を必要な項目に絞り、利用目的や保管期間を決めていますか?
初回の問い合わせで、業務上必要のない住所や生年月日まで求めていないか確認します。取得した情報は何に使い、いつまで保管するのかも整理しましょう。プライバシーポリシーの説明と、実際の情報の扱いが合っているかも確認します。
⑤ 情報の保存先・通知先を把握する
フォーム回答の保存先と通知先、回答を閲覧できる人を把握していますか?
フォームの回答をメールや外部サービスにも送っている場合は、それぞれの受信者と閲覧権限を確認します。ホームページ側の情報を削除しても、別の保存先には残る場合があります。担当者が変わった際は、通知先や転送設定も見直しましょう。
⑥ HTTPSで通信を保護する
サイトやフォームがHTTPSで表示され、ブラウザに証明書の警告が出ていないことを確認していますか?
HTTPSは、訪問者とサイトの間の通信を暗号化する基本的な対策です。ただし、HTTPSだけで管理アカウントの乗っ取りや、保存した情報への不適切なアクセスを防げるわけではありません。ほかの管理項目もあわせて確認します。
⑦ 復元できる範囲と方法を確認する
ページや必要な業務データについて、何をどの時点まで復元できるか把握していますか?
バックアップは、保存の有無に加えて復元の対象と担当者を確認します。例えばWixでは、サイト編集履歴でページを戻しても、連絡先など一部のデータは、その時点の状態には戻りません。利用している機能ごとに、復元方法を確かめておきましょう。[3]
⑧ 契約・引き継ぎ・連絡先を整理する
ドメインやサイトの契約・管理者と、トラブル時の連絡先を把握していますか?
契約先、更新期限、管理担当者、制作会社の連絡先を、会社として確認できる状態にします。担当者が退職しても引き継げるか、制作会社の対応時間外に問題が起きたらどうするかも整理しておくと安心です。
このチェックは、管理状況を把握するためのものです。合計点で安全性を判定するのではなく、未確認の項目について「誰に確認するか」「いつまでに見直すか」を決めて進めましょう。
Wixに任せられる対策と、運営側に必要な管理

当社では、Wixによるホームページ制作を行っています。Wixの公式資料では、HTTPSの提供や、プラットフォームの監視・脆弱性の検査などが説明されています。こうした基盤側の対策をサービス側が担うことは、運営側の保守負担を減らす助けになります。[4]
利用する企業や制作会社では、管理アカウントの二段階認証や共同管理者の権限を確認します。フォームの回答を閲覧できる人も、権限設定によって変わります。[5]Wixを利用していても、これらの設定や担当者の引き継ぎは必要です。
どのサービスを利用しても、障害や不正利用などのリスクがゼロになるわけではありません。機能や費用に加え、「サービス側が担当すること」と「自社や制作会社が担当すること」を確認し、継続できる管理方法を選びましょう。
設定の改善で済むこと、運用から見直したいこと
確認できなかった項目がある場合は、課題に合わせて対応を考えます。
設定を改善する:二段階認証を有効にする、不要な権限や通知先を見直す。
管理体制を整理する:更新や問い合わせ情報の担当、保守契約の対応範囲、引き継ぎ方法を決める。
リニューアルを検討する:今の仕組みでは管理負担が大きい、必要な機能に合わない場合に、制作方法から見直す。
未確認の項目があることだけで、リニューアルが必要とは限りません。現在のサイトで改善できることを整理したうえで、必要な対応を選ぶことが大切です。
ホームページの制作・リニューアルをご検討の方へ
「誰が更新・管理を担当するか」「問い合わせ情報をどう扱うか」など、公開後の運用に疑問がある方は、ホームページの制作・リニューアルとあわせてご相談ください。
Wixサイトをすでにお使いの方へ
Wixの設定やフォームの見直し、日々の更新・修正でお困りの場合は、Wixサイトのサポート窓口をご利用ください。現在の状況に合わせた対応方法をご相談いただけます。
参考資料
本記事は、2026年10月21日時点で確認した公式資料をもとに作成しています。各サービスの機能や設定方法は、最新の公式情報をご確認ください。


