紙素材の選び方ガイド — 用途別おすすめ紙質
- インサツスタッフ
- 4 日前
- 読了時間: 4分
印刷物の印象を左右する「紙選び」。同じデザインでも、使う紙によって仕上がりの印象は大きく変わります。チラシ、名刺、カタログなど用途によって最適な紙質は異なります。この記事では、代表的な紙の種類と用途別のおすすめをわかりやすく解説します。

① 紙選びで印刷の印象が決まる
印刷物の「見た目」や「質感」は、実はデザインよりも紙質で決まることがあります。例えば同じチラシでも、ツヤのあるコート紙を使うと鮮やかで華やかな印象に。反対にマット紙なら落ち着いた上品な雰囲気になります。
注釈:「紙質=印象の設計」と言われるほど、用紙の選定はブランディングにも影響します。企業パンフレットで“信頼感”を出したいなら、光沢よりもマット系が効果的です。
② よく使われる紙の種類と特徴
コート紙
表面に光沢のある塗工が施された紙で、写真やカラー印刷が非常に鮮やかに出ます。チラシ、ポスター、パンフレットなど、ビジュアル重視の印刷に最適です。ただし、光沢が強い分、光の反射で読みづらくなる場合もあります。
豆知識:「アート紙」と呼ばれることもありますが、基本的にはコート紙の一種です。両面に光沢がある「両面コート」と、片面のみ加工された「片面コート」があります。
マットコート紙
表面の光沢を抑えたコート紙。落ち着いた質感で、高級感や上品さを演出できます。指紋や反射が目立ちにくく、文字も読みやすいため、パンフレットやDMに人気です。
補足: 近年では「プレミアムマット」など、よりしっとりとした手触りのタイプも登場しています。
上質紙
塗工されていない紙で、ややザラっとした自然な風合い。筆記性が高く、アンケートや申込書にも向いています。やわらかく温かみのある印象を与えるため、ナチュラルなブランドにもおすすめです。
注釈: 上質紙は吸水性が高いため、写真印刷にはやや不向きです。文字中心の資料や書類系に最適です。
特殊紙(和紙・クラフト紙など)
色や質感に特徴がある紙。ブランドの個性や高級感を打ち出したい時に活用されます。名刺やショップカード、招待状など、「記憶に残る印刷物」を作りたい時に最適です。
豆知識: 特殊紙はメーカーによって名前や質感が異なるため、実物サンプルを確認して選ぶのがベストです。
紙の厚み(坪量)の目安
坪量(kg) | 厚みの目安 | 主な用途 |
約90kg | やや薄い | チラシ・折込広告 |
約110〜135kg | 標準 | パンフレット・DM |
約180kg以上 | 厚い | 名刺・カード類 |
注釈: 坪量とは「紙1000枚あたりの重さ」を示す数値。数値が大きいほど厚く・しっかりした紙になります。
③ 用途別おすすめ紙質ガイド
チラシ・フライヤー
コート紙90〜110kg:写真やカラーをきれいに見せたい時に最適。
マット紙:落ち着いた雰囲気の販促やブランド訴求に。
注釈: 大量印刷時は「コート紙90kg」が最もコスパが良く、郵送・配布にも扱いやすい厚さです。
DM(ダイレクトメール)
マット紙・上質紙:文字が読みやすく、書き込みにも対応。
少し厚め(135kg以上)にするとしっかり感が出て信頼性アップ。
補足: 郵送物の場合、厚すぎると重量オーバーになるため注意。郵便コストも紙選びに影響します。
名刺
上質紙・マット紙:シンプルで落ち着いた印象を与える定番。
特殊紙や厚紙(180kg以上):ブランド感や個性を演出。
注釈: 箔押しやエンボス加工を組み合わせると、高級感・オリジナリティを一段と高められます。
カタログ・パンフレット
表紙:コート紙135kg前後(丈夫で発色が良い)
本文:コート紙90〜110kg(軽くて読みやすい)
補足: ページ数が多い場合は本文をやや薄くすることで、全体の重さとコストをバランス良く調整できます。

④ 紙選びのチェックポイント
目的に合った耐久性を選ぶ:持ち歩くチラシは薄め、保存用カタログは厚め。
デザインとの相性を考える:ツヤ×明るいデザイン、マット×落ち着いたトーン。
サンプルを取り寄せて比較:印刷会社の無料サンプルセットは必ずチェック。
注釈: サンプルを見比べる際は、照明環境を変えて(蛍光灯・自然光など)発色や質感を確認するのがポイントです。
まとめ:紙選びで印刷物の完成度が変わる
紙質は、印刷物の「第一印象」を決める大切な要素です。発色の良さを重視するならコート紙、落ち着きや上質感を求めるならマット紙、筆記性や自然さを出すなら上質紙。
同じデザインでも、紙を変えるだけで仕上がりの印象はまったく違います。印刷前に実物サンプルを手に取り、自社の目的やブランドに合った紙を選ぶことが成功の秘訣です。
紙選びは「コスト」ではなく「印象への投資」。紙質を変えるだけで、信頼感・高級感・温かみを自在にコントロールできます。



コメント